子どものプログラミング学習は何歳から始めればいい?

子どもにプログラミングを学ばせてみたいけど、何歳くらいから始めるのがいいの?

プログラミングなんて大人になって必要になってからでもいいんじゃないの?

こんな悩みをお持ちの親御さんに、もし子どもがプログラミングをするとしたら、いつ頃から始めればいいのか。

プログラミングを学ぶメリットについての記事になります。

プログラミング学習は何歳から始めるのがいいのか

子どもにプグラミングを学ばせたいけど「何歳から始めるといいの?」と思う前に、

なぜ子どもにプログラミングを学ばせたいのか。

プログラミングを学ぶ目的を子どもに伝えないとやるだけ無駄ですよ。

プログラミング教育はプログラマーを養成するためじゃない!

プログラミング教育でプログラマーを養成するためにあるわけではありません。

じゃあ、なんのためにプログラミング教育をするの?という事になりますよね?

ここから将来のお話です。

これからデジタル化が進み、目まぐるしく変化していく社会を生き抜き、そんな社会で活躍しうる人材を育成するためのものです。

小さいころからスマホなどのデジタル機器を使えればいいじゃんという発想もいいですが、ゲームが上手になるか、SNSの使い方を覚えて最悪は炎上するような人材になるだけ。

子どもにプログラミングを学ばせるのは、「プログラミング的思考力」を身に付けさせるためなんです。

プログラミングは、小さな動作を組み合わせて一連の働きをします。

プログラミングを通じて、どうしたら目的を達成することができるか考える力を育てあげるんです。

論理的な思考力を身に付けることなんです。

訓練のようなもので、日々の鍛錬で子どもは成長します。

では、いつ始めさせるのがいいのかと言うと、早ければ早い方がいいです

ただ、幼少のうちはまだまだ教材などを使って学習することが難しい年齢です。

幼稚園や保育園に通う園児であれば、小学校に上がってからで十分です。

すでに、小学生の高学年以上であれば、すぐ始めてみましょう。

なぜプログラミング学習は小学生から始めるといいの?

ログラミング学習を小学生の出来るだけ早い段階がいいのか。

まずは、幼稚園には以下のように法律で定められた範囲で運営されています。

「幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。」(学教法第22条)。

小学生になってから基本的に学ぶという環境の中で生活を始めます。

そして小学生低学年の頃は、苦手意識の強い科目の認識も少なく、素直に授業を受けます。

様々なことを素直に吸収できる環境がベストなタイミングの小学生低学年くらいから始めるのがいいんです。

本気で好き嫌いがはっきりしてくるのは3年生4年生くらいからになります。

できれば、その前に取り組めると抵抗なく始められます。

しかし、親が無理やりやらせようとしたら、絶対にやらないでしょう。

始める前に「なぜ、プログラミングが必要なのか」を伝えてあげましょう。

小学校ではどのようにプログラミングを学習するの?

2020年4月から小学校でプログラミング教育が始まりました。

しかしながら国語や算数のようにプログラミングという教科はありません。

プログラミングは、「科目の授業内で実施」もしくは「各学校の裁量に委ねられる」ようになています。

学校によっては、算数の図形や理科のエネルギーなどの単元でプログラミングを取り入れたりします。

また、クラブ活動の一環としてプログラミング学習が実施される場合もなります。どのような場面でプログラミング学習が行われるかは学校によって異なってきます。

小学生からプログラミングを学ぶメリット

プログラミングを学ぶメリットの前に、小学校在学6年間の国語の授業数はご存じでしょうか?

小学校6年間で国語の授業数は約1,400コマあります。

そのうち小学1年生で300コマあり、平均にすると1年間で約230コマになります。

1年生や2年生のうちは国語や算数などの基礎的な科目が多く、小学1年生では全教科の授業数はおおよそ850コマ。

全体の約35.3%が国語の授業なんです。

まだまだ、物事を考えるというよりも、繰り返して暗記することに重きを置ています。

低学年の頃は、アウトプットするよりもインプットの授業が多い傾向になります。

ところが、プログラミング学習は、逆で自分の考え方を繰り返しアウトプットさせて完成していきます。

プログラミングは自分で考えたことを実現させる方法を自然と学んでいくことができるんです。

ここがプログラミング学習のメリットです。

小学生高学年や中学生や高校生、大学や社会人になるにつれて、様々な課題に直面します。

そのたびに自分で考え行動しなければなりません。

物事を解決するために筋道を考える論理的な思考力が求められます。

特に、社会人になると、このような問題解決型の思考力(=プログラミング的思考力)が求められます。

そのため、できるだけ早く論理的思考力を身に付けるために小学生の低学年から始めるといいんです。

プログラミング学習をどうすすめればいいのか。

本格的にプログラミングを始めるならスクールやオンラインの学習スクールもいいと思いますが、まずは自宅で始められる一番簡単な方法をお勧めします。

それは、おもちゃのブロックです。

え?ブロック?なんでブロックがプログラミング学習になるのと思うかもしれませんね。

でも、おもちゃのブロックは立派なプログラミングの学習教材になりえます。

さきほど、問題解決型の思考力(=プログラミング的思考力)と言いました。

ブロック遊びは、まさにプログラミング的思考力を鍛えてくれるおもちゃなんです。

プログラミング的思考力というのは、

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

これをブロック遊びに置き換えると、完成させたいイメージを、どんなパーツで組み立てればいいのか、どの順番で組み立てればいいかを考えながら行います。

もちろん失敗したとしても、どこが悪かったのか、どこを直せばいいのか。

この繰り返しで、プログラミング的思考力が定着していきます。

これは、自分の考えをアウトプット(表現)していることになります。

これがとっても大事なんです。

だから、まずはおもちゃのブロックでもいいので始めてみましょう。