ICTを活用した生活様式 小学校でプログラミング教育が導入された背景

2020年4月から小学校ではプログラミング教育が導入・必須化されました。

その背景には、「ICTを活用した生活様式」の人材育成にあります。なぜ、ICTを活用する人材育成するのにプログラミング教育が関係しているのでしょうか。

ICTを活用した生活様式

ICTを活用した生活様式ってなに?そもそもITCってなんなの?

ICTとはInfomation and Community Technology(情報通信技術)のことを言います。

似たような単語でITというのがありますが、ほぼ同じ意味ですが、実は使い分けされています。

ITはソフト・ハードウェア、通信インフラなどのコンピュータ関連の技術をさしており、ICTは、コミュニケーションを重視して技術を活用することで、よりよい社会生活を目指すことを指しています。

今後は、より一層ICTを活用した社会となり、生活様式も変わっていきます。しかし、現実的にICTを活用した生活は身近なところで進んでいます。

教育現場でのICT活用

教育現場では、遠隔地等をつないでオンラインによる授業やオフラインではプロジェクターや電子黒板などを使った授業などが始まっています。

さらに活用を拡げるためにデジタル教科書・学習用ソフトウェアなど、学校によっては始まっているところもあるんです。

また、先生だけが利用しているわけではありません。生徒がパソコンやタブレットを使って発表資料をクラス全員と共有したりします。

医療現場でのICT活用

医療現場では、お医者さんと患者さんによるオンライン診療があります。お医者さんが情報通信機器を用いて患者さんと離れた場所から診療を行うものです。

また、患者さんの治療のためレントゲン画像などを、より専門的なお医者さん送信し、連携して治療にあたるなどしています。

最近は、医療現場の人手不足もあり、電子カルテなどで効率よく治療や業務を行い、1つの病院だけじゃなく地域で患者さんを支えています。

ICT活用に、なぜプログラミング学習が必要なのか

教育現場や医療現場では、様々な課題をICT技術を使って解決しています。それでも、日々状況は変化し新たな課題が出てきては、新たな技術の開発が求められています。

ICTのCはコミュニケーションのCですが、ソフト・ハード・端末だけ技術が進化しても、どのように使い、どのように課題を解決するかは、それを活用する人々に委ねられます。

活用する人々のコミュニケーションも重要な要素になります。小学校からプログラミングの学習を必須化したのは、ただ単にプログラミング技術を習得するのではなく、社会の課題を解決できる人材を育成するためなんです。

プログラミング学習について

プログラミング学習は、「理論的思考力」「問題解決力」「創造力」「コミュニケーション力」「プレゼンテーション力」、そして「情報活用力」を育成する目的があります。

これらの力を養っていくことで、将来ICTを活用できる人材を育てるために必要な学習です。

子供にスマートフォンを持たせている親御さんがいると思います。こんな世の中ですから、子供と連絡が取れるとても便利なツールですよね。

でも「情報活用力」が身についていないと、子供にとって氾濫している有害な情報により、子供が被害者や、場合により加害者になってしまうことさえあります。

だからこそ、将来のことを考えてもプログラミング学習で身につく素養は必須のものとなります。

将来、プログラマーやICT関連の仕事に就かないとしても、6つの力は必要になってきます。なぜかと言えば、生きていくうえで様々な問題を解決するために必要な力だからです。

問題が起こったとして、何も考えずに行動しても、まぐれでない限り解決することはありませんよね。

問題の本質と解決策を考え、周りにも影響することであれば、関係ある人たちと調整し、解決策を提示し運用していく必要があります。そのためにも6つの力を活用しなければなりません。どれか一つでもかけていると、解決するものも解決できなくなってしまいます。

このため、ICTを活用するために必要な人材を育成していこうと、プログラミング教育が始まったと言えます。

子供にプログラミング学習が、なぜ必要なのか問われたら、ICT活用=いろいろな情報を上手に使って、人と人が住みやすい社会を作り出すために必要だと教えてあげてください。