子どもが自宅で学習を始められるプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」を紹介します。
Scratch(スクラッチ)は非営利団体のScratch財団により設計・開発・運営。対象年齢は8歳から16歳向けで、なおかつ無料で使うことができるんです。
では、Scratch(スクラッチ)の始め方を解説します。
Scratchを始める前に準備しておくこと
いきなり始めて途中で分からなくなることがないように、事前に準備しておくことがあります。
まず、事前準備を解説していきます。
Scratch(スクラッチ)を始める前の事前準備とは
事前準備は3つあります。
難しいことはありませんが、親御さんが子どもと一緒に準備してください。
- モバイルよりパソコン
- マウスやキーボードに慣れておく
- ユーザー登録
まず、この3つはScratch(スクラッチ)を始める前に必要最低限になります。
モバイルよりもパソコンで始めよう
Scratchは150以上の国と地域で利用され、60以上の言語に対応しています。
また、数字や矢印などの記号も使うことから、モバイルよりもパソコンで操作することを想定しています。
このことから、Scratchはパソコンで始めるのがお勧めです。実際にモバイル端末で操作してみましたが、操作がし難い感じでした。
もしかすると、子どもならすぐに慣れるかもしれませんが、プログラミングを学ぶならぜひパソコンを利用してください。
マウスやキーボードに慣れておく
Scratchはパソコンで始めることをお勧めしました。
そうなると、キーボードやマウス操作に慣れておくと、Scratchを始めてもストレスなく操作できます。
子どもは、スマホやモバイルの操作やゲームのコントローラー操作に慣れていても、マウスやキーボードに対して戸惑いながら操作することになります。
Scratchは、主にマウスで操作する場面が多くなります。
「10歩動かす」「〇〇の場所へ行く」などのブロックを移動させます。
いわゆる「ドラッグ&ドロップ」操作を何度も行います。
初めてなら、右クリック・左クリックなど、マウスの基本操作を教えてあげてください。
また、子どもの手は小さいのでマウスは小さめなマウスを選んで下さい。
子どもの年齢や手の大きさにもよりますが、操作しやすそうなマウスを選んであげて下さい。
Scratchはユーザー登録が必須?
Scratchはユーザー登録をしても、ユーザー登録しなく始めることができます。
始めるならユーザーの登録をお勧めします。
登録をお勧めする理由は、
作ったプログラムを保存できる。
作成途中でも保存できるから、いつでも再開できる。
プログラムの保存先はクラウド上だから、万が一パソコンが故障してもプログラムは保全される。
このことから、ユーザー登録をお勧めします。
では、Scratchを始めてみましょう。
Scratch(スクラッチ)の始め方
まず、最初にScratch(スクラッチ)で、ユーザー登録を行いましょう。
Scratch(スクラッチ)の公式サイトへ行きましょう。
https://scratch.mit.edu/
Scratch(スクラッチ)のユーザー登録
まず初めに、赤丸の箇所にある「Scratchに参加しよう」をクリックしてください。
「Scratchに参加しよう」をクリックすると、次のような画面が表示されます。
ユーザー名やパスワードを入力する画面が表示されます。注意としてユーザー名に「本名は使わないでね」と注意喚起があります。
パスワードは、出来るだけ8文字以上に設定しましょう。
ユーザー名とパスワードを入力したら「次へ」をクリックしてください。
続いて、住んでいる「国または地域」を選びます。「▼」マークをクリックすると国や地域が英語表記でアルファベット順で表示されます。日本の場合は「Japan」を選択し「次へ」をクリックして下さい。
次は、誕生日を登録します。月と年を「▼」より表示させて選んでください。年は西暦になります。ご注意ください。この情報は公開されません。
月と年を選んだら、「次へ」をクリックしてください。
続いては、「性別」を選びます。選ばないときは「選択しない」を選びましょう。
この情報も公開されません。選んだら「次へ」をクリックします。
続いて、メールアドレスの登録になります。Scratch(スクラッチ)子ども用にメールアドレスを作っておいたほうがいいです。親御さんと一緒だと、いろいろなメールが埋もれてしまい見過ごしてしまうこともあります。
専用アドレスをお勧めします。メールアドレスを入力したら「アカウントを作成する」をクリックしてください。
これで、登録は完了です。先ほど登録したメールアドレス宛に「ご挨拶」のメールが来ています。電子メールアドレスの認証を行ってください。
Scratch(スクラッチ)で作る・見る?
ユーザー登録が完了し、公式サイトのTOPページに画面が切り替わると、左上には登録したユーザー名が表示されていることを確認しておきましょう。
表示されていないときは、「サインイン」をクリックしてユーザー名とパスワードを入力してください。
始める前に、赤枠の「Scratchでプロジェクトを作るには」から進めていきましょう。
動画で進め方を見ることができます。最初はわからないことが多いと思います。何度か繰り返し見てください。
そして、「見る」をクリックすると、他の方が作った作品を見ることができます。ここが大事なところです。
いきなりプログラミングを始めても、何からすればいいのかわからないと思います。そこで、いろいろな作品を見ることで何ができるのかが理解でき、その先に何を作りたいかとアイデアが浮かんできます。
ここポイントです。真似をしながら学びを進め、最終的に自分の作品を作り上げる。さらにアイデアが浮かんで、もっと高度になっていく。
多くの作品を見て楽しんでください。
さらに、Scratchのホームページには簡単なプログラムを作るコーディングカードというPDFのファイルがあります。
数十パターンがあり、単純なことから例えば「色を変えよう」「音をならそう」や、ちょっとレベルが上がって「おしゃべりさせよう」「飛び回らせよう」などがあります。
世界150か国以上で使われていることからも、サポートが充実しています。
Scratch(スクラッチ)のいいところは3つあるよ
Scratch(スクラッチ)には、いいところが3つあります。
- あらゆる国や地域で使われている
- 対象年齢以外でも多くの人が利用している
- 誰もが共有できる
Scratch(スクラッチ)は、あらゆる背景の人々によって、世界中のあらゆる国、家・学校・図書館・博物館などで使われています。
Scratchは主に8〜16歳の子供向けに開発されたものですが、すべての年齢の人がScratchプロジェクトを創作して共有しています。
自分が作った作品やほかの人の作品を共有できるので、次に作りたい作品に対するアイデアのヒントがたくさんあり、完成した作品をたくさんの人に見てもらうチャンスがあるということ。
また、リミックスという機能があって、この機能は他の人のプログラムをコピーして自分のアイデアを追加することができるんです。
こうして作品の評価を受けることは、何よりも刺激を受けて次の作品へいい影響を与えます。
いますぐ、始めてみましょう!