プログラミングとは、コンピュータにさせたい事を正しい順番でプログラミング言語を使って記述することです。
2020年から小学校でもプログラミング学習がスタートしました。
これからの時代にとても必要なスキルを早いうちから理解することはとても重要なんです。
そこで、プログラミングについてと、どうして必要なスキルなのかを理解してもらう記事です。
プログラミングってなに?
冒頭でプログラミングとは、コンピュータにさせたいことを正しい順番でプログラミング言語を使って記述することと言いましたね。
人を例に具体的に言うと、お腹が空いたら何かを食べます。
お店に行って食べる、自分で作って食べる、ダイエット中だから我慢するなど、お腹が空いたらなにかしらのアクションを起こします。
人は、お腹が空いたと言う問題に対し何かしらのアクションを起こすようになっています。
プログラミングも、問題に対してどうするのかと言うアクションを起こして解決します。
今度はコンピュータを例に、プログラミングについて言うと、
①問題解決のための手順を間違いのないように記述します。
これをアルゴリズム(=やり方)と言います。
②課題となっているものを扱います。これがデータと呼ばれているものです。
一般的に言うと、コンピュータに命令し処理を行います。
コンピュータに命令するために用いるのがプログラミング言語と言われるものになります。
コンピュータに命令する時に、コンピュータがわかる言葉に置き換えます。
ややこしくなったので例えるなら、
①問題と解決:お腹が空いたとき(=問題)はご飯を食べる(=解決策)
②課題:ご飯を作る。材料(=データ)
③解決手段:ご飯を食べる。
お腹が空いたという問題に対して、課題は「ご飯を作る」という行為がプログラミングです。
そして、お腹を満たすことで目的が達成で解決しますね。
ご飯を作る材料は冷蔵庫の中にあるとすると、これがデータになります。
材料を加工する調理器具などのツールを使うと、最終的にご飯になってそれを食べることでお腹を満たします。
これがプログラミングの概念になります。
実は、普段の生活でプログラミング的な思考をしているんです。
プログラミングがこれから必要スキルになるのか
これから、必要になってくるスキルの一つがプログラミングと言われています。
なせ、プログラミングが必要なスキルなのか。
これからの社会で必要なスキルとして論理的思考力があります。
問題に対する解決方法と、解決に至るプロセスを考えるのスキルです。
どんな仕事をどこでしても、そこには何かしら問題があり課題を解決することでビジネスに繋がることがあります。
誰がやっても同じようにできる仕組みを作ることができれば、作った人も使った人もハッピーですよね。
そんな風になるには、仕組みを作るプロセスに間違いがあっては大変!
間違いのないように、仕組みを考えることが論理的思考力になります。
そのスキルを磨くことが出来るのがプログラミングなんです。
プログラミング はじめて学ぶ小学生にどうやって学習させるか
小学生の子どもがはじめてプログラミングを学習していく上で、必要なことがあります。
- 学習の目的をもたせる
- 学習環境を整えてあげる
この2つをクリアしないと学習が進まないし興味が持てずに学習する気も失せてしまいますね。
プログラミング学習の目的を持たせること!
友達もプログラミングを始めたし面白そうだから自分もとりあえずやってみたい、などという理由ではじめると続きません。
まず、プログラミングを学ぶ目的を持つことが大事です。
- ゲームを作ってみんなに遊んでもらいたい!
- 夏休みの自由研究として、プログラミングを学んでみたい!
- 自分が困っていることを解決してくれる
プログラミングでゲームを作る
ゲームを作るなんて遊びじゃないの!と思われます。
大人は、ゲーム=遊びという認識がある方もいます。
ですが今やゲームも立派な産業として成り立っています。
子どもに人気の「あつまれどうぶつの森」はゲームでありながら、ビジネスとして成立しています。
ゲームで遊ぶ側から、ゲームを楽しんでもらう側になることは、プログラミング力だけじゃなく、創造力やコミュニケーション力なども必要になります。
どんなゲームなのか(=創造力)
ゲームを利用した人の感想を聞いて何がよくて何が悪かったのか(=コミュニケーション力)
将来、クリエイターとしての成長も期待できます。
夏休みの自由研究課題としてプログラミングを学習する
夏休みの短期間で自由研究課題として取り組んでもいいでしょう。
短期間だけでも、プログラミングを経験することで得られることがあります。
まずは、夏休みの宿題「自由研究」をクリアできます!
そして、学習することで得られる効果は、物事の捉え方と解決する考え方が身に付きます。
プログラミングは、問題と課題を解決するために、どうやって進めていくのが正しいのかを学べます。
いわゆる、論理的思考(ロジカルシンキング)を鍛えることになります。
問いに対する回答を考えることになります。
回答は、自分の主張と「なぜそう考え回答に至ったのか」という理由が明らかになります。
夏休みにプログラミングを学習すると、2学期以降に算数や理科など考える問題に対してロジカルに考えるようになるかもしれません。
プログラミングで自分が困っていることを解決!
小学校では、国語や社会科など暗記で覚えるものが多くあります。
国語なら漢字の読み、社会科なら47都道府県名称など、簡単な内容をプログラミングをすることで学習内容を理解し覚えることができます。
例えば、
世界の都市名から国名を答えるプログラムを作ったり、漢字の画数をあてるプログラムを作ったりすることができます。
プログラミングをする目的がはっきりしていると、進むべき方向がわかっているので、学習しやすくなります。
プログラミングを学習する過程で、子どもは次の事を学びます。
・理論的な思考でプログラミングを行う
直感的な考え方ではなく、正しいプロセスで処理することでプログラムが動作します。
正しいプロセスにたどり着くまで試行錯誤を繰り返すことで、数学の公式のような解答を導くために順番に計算する論理的思考力がアップします。
この論理的思考力を身に付けることは、物事を矛盾なく組み立てる力になり、課題・問題を解決力にむずび付きます。
学習環境を整えてあげましょう
小学生の子どもが独学でプログラミング学習を進める環境を整えましょう
そもそも小学生から難易度の高いプログラミング言語を習得することが目的ではありません。
“ゲームを作る”・“自分の困りごとを解決する”と言う目的でプログラミングを学習するということは、結果的に論理的な思考力を身に付けることを意味します。
この思考力は、数か月程度の学習で身に付くわけではないため、低学年から学習を始めるのが理想です。
小学校の授業でプログラミングを用いて、算数なら正方形を作成する方法や理科なら電気を点灯する方法などを学びます。
子どもが独学でプログラミングを学習するなら、わかりやすく学校やプログラミングスクールなどで扱っているビジュアルプログラミング言語がお勧めです。
ビジュアルプログラミング言語とは
プログラミングにおいて、コンピュータに命令をするために、コンピュータにわかる言語で
記述しなければなりません。
学習するために、開発された言語があります。
特に小学生レベルで習得できるように、パズルを組み合わせるような見て理解できる言語があります。
それがビジュアルプログラミング言語です。
小学生が学習しやすいビジュアルプログラミング言語は複数存在します。
・Scrtach(スクラッチ)
・VISCUIT(ビスケット)
・Springin'(スプリンギン)
・Blockly(ブロックリー)
代表的なものだけでこれだけあります。
最も代表的なのは、Scrtach(スクラッチ)です。
小学生向けのプログラミングスクールだけでなく、世界各国で使われています。
この言語は、アメリカのマサチューセッツ工科大学のメディアラボで初心者学習用として開発されました。
・Scrtach(スクラッチ)はこちらの記事を参照して下さい。
・VISCUIT(ビスケット)はこちらの記事を参照して下さい。
ネットや書籍を参照すれば、ある程度の情報を得ることはできますが、親御さんのサポートも必要です。
ですが、プログラミング学習のたびに子どもをサポートするのは時間的に難しいこともあります。
一つの考えとして、プログラミングスクールも選択肢の一つという事も頭の隅に入れておいてください。