小学校でプログラミング教育が始まりプログラミングに興味を持つ子どもが増えていますね。
そこで、プログラミングに興味がある子どもにプログラミングを始める方法を幾つか紹介します。
子どもがプログラミングを始める方法
プログラミングを始める方法を5つまとめてみました。
子どもの性格に合った方法で始めてみましょう!
オンラインのプログラミング学習サイトを利用する
オンラインのプログラミング学習サイトは、子供が自分のペースでプログラミングを学ぶことができる便利な方法です。
例えば、Code.orgやScratchなどのサイトは、子供向けの教育コンテンツを提供しています。
これらのサイトは、基本的なプログラミング概念を理解するのに役立ちます。
Code.org
Code.orgは、コンピューターサイエンス教育を促進する非営利組織です。
コンピューターサイエンスを教えるための無料のオンライン学習プラットフォームを提供し、全世界の学生にアクセスを提供しています。
幼児から高校生までの子供たち向けに、ScratchやApp Labなどのツールを使用して、プログラミングスキルを身につけることができます。
また、Code.orgは教師向けに、無料のオンラインコースを提供しており、コンピューターサイエンスの教育に興味を持つ教師が、コンピューターサイエンスの教育を効果的に実施するためのサポートを受けることができます。
Code.orgは、グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、アップルなどの大手テクノロジー企業や、ビル・ゲイツ財団、マーク・ザッカーバーグ財団、リード・ホフマンなどの寄付者からの資金援助を受けています。
Code.orgのミッションは、全世界の子供たちにコンピューターサイエンスの教育を提供することでスキルを身につけ、将来の成功につなげることです。
Code.orgの説明と始め方をまとめたページです。参考にして下さい。
https://www.logicalthinkingability.com/learning/codeorgstart/
学校のカリキュラムを利用する
多くの学校が、プログラミングの基礎を教えるカリキュラムを提供しています。
もしあなたの子供が学校に通っているなら、各教科の中で行われるプログラミングを活用しましょう。
では、どのようなカリキュラムがあるのでしょうか
プログラミングはどのようかカリキュラムがあるのか
算数や理科のなどの授業でプログラミングが取り入れられているケースが多いようです。
また、家庭科や技術などでも取り入れられています。
家庭科でプログラミング?
学校教育でプログラミングと言ってもすべてパソコンでやるわけではなく、プログラミング的思考力を学ぶことが目的とされています。
では、どのような内容なのか紹介します。
プログラミング的思考を身に付けるため、課題を見つけて解決方法を考えて結果を評価してさらに改善して、よりよい解決方法を導き出す。
家庭科なので、パソコンでプログラミングをするのではなく、プログラミング的思考力を身に付ける事を行います。
例えば、「手縫いで作る弟の小物入れ」という例題があります。
①課題の設定
弟はよくモノをなくすので困っている
小物入れを作ろう
②計画
いつ作ろうか決める
弟が好きな形や色を聞く
作成中でも意見を聞く
③実践
計画通りに小物入れを作る
④まとめ
実践結果を発表しみんなの意見を聞く
⑤評価・改善
今度はおばあちゃんのメガネ入れを作ろう
このように①から⑤の各要素のつながりをはっきりとさせて具体的に機能や役割を見えるように一つのモデルを思考する。
これがプログラミング的思考=論理的に考えていく力を育んでいきます。
他にも、学校が提供するコンピューターサイエンスクラブがあるなら参加することもできます。
プログラミングキットを利用する
プログラミングキットを利用することも、子供がプログラミングを始めるための良い方法です。
例えば、Raspberry PiやArduinoなどのキットを使って、簡単なプログラミングプロジェクトを始めることができます。
ほとんどのキットはロボットを作り、動作はプログラミングする仕組みになっています。
これらのキットは、ハードウェアやソフトウェアを組み合わせたプログラミングの経験を提供しています。
ロボットを組み立てて作る手順や動作をプログラミングするのは、論理的思考力を育むのに向いています。
コツコツと打ち込むのが好きな子にはピッタリです。
プログラミングキットについてもう少し詳しく説明します。
プログラミングキットってなに?
プログラミングキットは、プログラミングやコーディングの基礎を学ぶための教材やツールキットのことをいいます。
プログラミングキットには、プログラミング言語やコードの基礎、アルゴリズム、データ構造、プログラミングの応用など、プログラミングの概念を理解するために必要な知識や技術を学ぶための教材が含まれているんです。
プログラミングキットは、自宅や学校などで使用することができ、幅広い年齢層に対応した教材が用意されていて、STEM教育やプログラミング教育において、プログラミングの基礎やコーディングスキルを身につけるために役立つ教材の一つとなっています。
また、プログラミングキットを使用することで、ロジカルシンキングや問題解決能力などのスキルも養うことができます。
それでは、いくつかのプログラミングキットを紹介します。
レゴBOOST
対象年齢:7歳~12歳
発売元:LEGO社
レゴのブロックを組み合わせるて遊ぶ感じで、様々なパーツを組み合わせてロボットを作製します。
タブレット端末等でプログラミングを行いロボットを動かすことができます。
細かいパーツもあるので開封は気を付けて下さい。
プログラミングスクールにはロボット作製のコースもあり人気です。
男の子も女の子も通っています。
micro:bit(マイクロビット)
対象年齢:11歳~
開発元:micro:bit財団
micro:bitは、BBCが開発した、小型のプログラム可能なマイコンボードです。
LEDディスプレイ、加速度センサー、コンパス、ボタン、ピン入力/出力、Bluetoothなどの機能を搭載しており、子どもたちがコーディングや電子工作を学ぶのに最適なデバイスとして設計されています。
簡単なブロックプログラミングから、Python、JavaScriptなどの高度なプログラミング言語を使ってプログラミングすることができます。
また、micro:bitは、教育機関やコミュニティでのプロジェクトにも活用されています。
SpheroBOLT(ボルト)
Sphero BOLTは、Sphero社が製造した、小型の球形ロボットです。
内蔵のセンサー、LEDライト、Bluetooth、加速度計、ジャイロスコープ、磁気センサーなどの機能を備えており、プログラミングや教育目的で使用されます。
プログラミングには、Sphero Eduという無料のアプリを使用し、プログラミングに必要なコードや設定を提供します。
学校や教育機関でSTEM教育(科学、技術、工学、数学)を促進するために使用されたり、学生がコーディングやロボット制御を学ぶことができます。
色彩センサーや透過センサーを使用して、複雑な動きや反応を行うことができ、より高度なロボットプログラミングの学習に適しています。
KOOV(クープ)
KOOVは、ソニー・グローバル・エデュケーションが開発した、ロボットプログラミングとSTEM教育のための教材とツールキットです。
カラフルなブロックを組み合わせてロボットを作り、それらをプログラムすることができます。
KOOVには、学習者がロボットプログラミングやSTEMスキルを学ぶために必要なすべての部品が含まれており、教育者はこれらの教材を使用して、学生にロボット制御やプログラミングの基礎を教えることができます。
KOOVには、さまざまなレベルに対応しており、対象範囲は広く幼稚園から大学までの学生が利用できます。
オンラインコミュニティがあり、全世界のKOOVユーザーが参加できます。
ロボットプログラミングやSTEM教育を楽しく簡単に学ぶことができるツールキットであり、これまでに数多くの学校や教育機関で使用されています。
スマホロボ工作キット
スマホ工作キットは、スマートフォンやタブレットを活用して、電子工作を体験するためのキットです。
スマホ工作キットには、スマートフォンやタブレットと連携して使うことができるハードウェア部品が含まれています。
例えば、LEDライトやセンサー、モーター、マイコンなどが挙げられます。
専用のアプリやプログラミング言語が用意されていることが多く、これらを使用して電子工作を行うことができます。
子供から大人まで、幅広い年齢層の人が楽しめるものであり、STEM教育やプログラミング教育にも活用されています。
またスマホ工作キットには様々な種類があります。
例えば、オルゴールを作るキットや、ラジコンカーを作るキット、センサーを使って温度や湿度を測定するキットなどがあります。
キットを使うことで、楽しみながら電子工作やプログラミングを学ぶことができます。
プログラミングコースを受講する
多くの地域には、子供向けのプログラミングコースを提供する教育機関やプログラミングスクールがあります。
これらのコースは、プログラミングの基本的な概念を学ぶことができるだけでなく、プログラムの開発やテストなどのスキルを身につけることができます。
プログラミング書籍を読む
プログラミング書籍を読むことも、子供がプログラミングを始めるための良い方法です。
多くの書籍は、プログラミングの基礎を教えるために書かれています。
これらの書籍は、初心者が理解しやすいように、簡単な言葉で書かれていることが多いです。
どのような書籍があるのか
子ども向けのプログラミング書籍はいろいろとありますが次の5つを紹介します。
■『Scratchでつくる ゲーム&アニメ プログラミング入門』
Scratchというグラフィカルなプログラミング言語を使って、ゲームやアニメーションを作る方法を解説した書籍です。プログラミング初心者でも理解しやすく、楽しく学べます。
■『Pythonキッズプログラミング入門』
Pythonを使ってプログラミングの基礎から学ぶことができる書籍です。子ども向けに書かれているため、わかりやすく説明されています。
■『ハロー!Ruby ジュニア』
Rubyというプログラミング言語を使って、プログラミングの基礎から学ぶことができる書籍です。子どもたちが興味を持ちやすいように、可愛らしいイラストが豊富に使われています。
■マインクラフトで学ぶJavaプログラミング』
マインクラフトを使ってJavaプログラミングを学ぶことができる書籍です。
子どもたちが興味を持ちやすいテーマであるマインクラフトを使って、プログラミングを楽しく学ぶことができます。
■『ゲームを作ろう! Visual Studio入門』
Visual Studioを使って、C#というプログラミング言語を学びながら、簡単なゲームを作ることができる書籍です。
ゲーム制作に興味を持っている子どもたちにおすすめです。
今回紹介した書籍は、ビジュアルプログラミング言語からコードを記述する言語まで様々なモノを選びました。
まずは、取り組みやすいビジュアルプログラミング言語からやってみて面白ければ、どんどんチャレンジしてステップアップしてみましょう。
プログラミング書籍に利用するメリット
書籍を利用するメリットをまとめました。
①親しみやすい言葉で書かれている
子ども向けのプログラミング書籍は、子どもたちが理解しやすい言葉で書かれています。専門用語が少なく、イラストや写真を多く使っているため、わかりやすいという特徴があります。
②知識を楽しく身につけられる
子どもたちは、ゲームやアニメーションなどを作るためにプログラミングを学ぶことができます。プログラムを作成することで、自分で作り上げた作品に自信や達成感を得ることができます。
③プログラミングを学ぶことで、将来的な可能性が広がる
プログラミングを学ぶことで、コンピューターについての理解が深まります。
また、コンピューターを使ってどのように問題を解決するかという思考力が養われ、将来的な職業選択肢が広がる可能性があります。
④自分でアイデアを形にする力が身につく
プログラミングは、自分で考えたアイデアを形にすることができます。
自分で作ったアプリやゲームが完成すると、自分の手で何かを作り上げた達成感を感じることができます。
このような良いところがあるので、子どもたちにとってプログラミング書籍は「楽しく知識を身につける」ことができる有益な教材となります。
子どもがプログラミングをすることはプログラミング的思考力=論理的に考える力を育みます。
ぜひ、子どもにプログラミング学習をさせてみてください。